私は1986年から2018年まで30年余りの間に35棟ほどの古民家を「高断熱高気密構造補強住宅」に作りかえました。家々は古くは江戸時代中期から、昭和期までに及びます。
携わったすべての建物は、文化財的価値と品位を損なうことなく元の美しい空間を再現したうえで、寒くなく、暑くなく、健やかに暮らせる家を提供できたと自負しています。
しかしながらこの仕事は大変難儀で、一筋縄ではいかないのです。そこで、30数年間にわたり独自に開発してきた修復の手法を惜しみなく公開することに致しました。
私はこのたび『古民家復権Ⅱ』を「みちのく伝統建築研究会」から出版いたしました。
出版の目的の一つは、喜寿を迎え、残された自身の寿命の短さに鑑み、生涯の仕事としてきた、「古民家を美しく快適な環境にして次世代に残す」という仕事をどのようにしたら、広く知ってもらい、継承してもらうことができるかを本気で考えたからです。
この度『古民家復権Ⅱ』の出版に当たりましては、2001年に「みちのく伝統建築研究会」から出版した『古民家復権』は、古本が高価で入手困難なことから、第1章と第2章を復刻のうえ掲載しております。一人でも多くの方々に『古民家復権Ⅱ』を手に取っていただきたく当ホームページを開設した次第です。









